退職・転職ハック

退職の申し出のタイミングは?上司に退職を切り出す時期の見極め方

こんにちは、40代 元人事のsayocafeです。

私はこれまで企業人事として、長年多くの社員の退職手続きをおこなってきました。

 

さて、退職することを決めた時、現職の会社の上司に退職することを伝えるのって気が重いですよね。

そもそもどうやって切り出せばいいかもわからないし、退職日まで居心地が悪くなるのもいやだな・・・。

 

今回は、会社に退職を切り出す適切なタイミングについて、ご説明します。

 

退職日を決めたら、適切なタイミングで会社に退職の申し入れをしましょう。

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適切なタイミングを見極めるポイントは、次の3つです。

 

退職を申し出るタイミング
  1. 「退職に関する規程」を確認する
  2. ボーナスの査定に響かないタイミングをはかる
  3. 繁忙期や忙しい時間帯を避ける

 

ではひとつずつ見ていきましょう。

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退職の申し出の前に「退職に関する規程」を確認する

就業規則には「退職希望者は、退職希望日の1か月前までに申し出ること」というように、退職に関する規程があります。

民法上、正社員の退職は原則退職日の2週間前までに申し出ればよいことになっているのですが、無用に会社に迷惑をかけて立つ鳥跡を濁しても仕方ないので、事前に就業規則を確認して、定められた退職の申し出期日を守るようにしたいところです。

引き継ぎのことを考えると、通常は2か月前、最低でも1か月前には直属の上司に退職の申し出をしておきましょう。

 

さらに、退職日前に残っている有給休暇を消化したいなら、その日数分を考慮して早めに退職を申し出る必要があります。

また、現在のお仕事が他の社員で代替できないような特殊なスキルや経験が必要なポジションである場合などは、会社が後任者を新規採用し、引き継ぎをおこなってからの退職になる可能性もありますので、スケジューリングはしっかりやっておく必要があります。

 

私が前職で退職の申し入れをしたのは、5月のゴールデンウィーク明けで、最終出勤日は6月下旬を希望していました。

しかし後任者の新規採用と引き継ぎが終わるまではと遺留され、結局最終出勤日は8月、退職は9月となりました。

もちろん、次の転職先が決まっている場合は、遺留されても必ずそれに応じる必要はありません。双方の会社に迷惑がかからないように調整しつつ、基本的には新しい会社に照準を合わせるべきです。

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私は、次の転職先を決めておらず、急いで退職する必要がなかったので、会社が希望するスケジュールに合わせただけです。

 

属人的な業務を担当していたり、元々の人員数がひっ迫している場合は、後任探しと引き継ぎに時間がかかりがちです。

そういう場合は「1ヶ月前に申し出たんだからいいじゃないですか!」ということではなく、やはり大人の退職マナーとして、用意は周到にしつつ、ある程度の譲歩も必要かなと思います。

ボーナスの査定に響かないタイミングで退職を切り出す

ボーナスをもらってから辞めたいなら、査定に響かないタイミングをはかって退職を申し出ることが大切です。

退職を切り出すタイミングがボーナスの査定金額を決める評価期間中にかかってしまうと、評価が不利になるリスクがあるからです。

 

賞与の算定基準はあらかじめ規則や人事ガイドラインなどで定められています。

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該当期間の自身の成績で評価が決まる成果主義を導入している会社は多いですよね。

その場合、社員の成績と評価をどのように連動させるるか、たとえば設定していた売上目標の達成率が120%ならS評価、80%ならB評価、というような評価ルールが定められています。

 

「賞与の算定基準」に「将来に対する期待や動機づけ(今後も引き続き勤務して会社に貢献してくれるよね、という期待値)」に関連する内容が含まれていない限り、該当期間中の成果評価がデジタルにおこなわれれば、いつ退職を切り出そうが何の問題もない、というのが建前です。

しかしながら、評価は人間がやること。もちろん評価は指標に則ってきちんと行うべきですが、デジタルではすまない何かが無意識に評価に入り込む可能性は十分あります。

 

「こいつはどうせボーナスもらったら辞めるから、評価を下げてやれ」とまで露骨なことはなかったとしても、たとえば、退職することが決まっているあなたと同じ成績を取った同僚がいて、どちらか一人にしかよい評価をつけられない場合、上司はどちらを選ぶ可能性が高いでしょうか。

もっと言うと、いなくなるあなたと、これからも一緒に働いてくれる同僚と、上司はどちらに好かれたほうが得でしょうか。

 

退職直前に会社と揉めたり、嫌な思いをするよりは、ボーナスに関する評価が終わるまで退職の申し入れをしないしたたかさをもつべきです。

 

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ちなみに私は、10〜3月の下期評価の結果が出る4月を待ち、5月頭に退職の申し入れをして、6月下旬の最終出勤を希望しました。(結果的には8月中旬まで出勤することになりましたが。)

上司に退職を申し出るときは繁忙期や忙しい時間帯を避ける

「よし、今日こそ上司に退職するって言うぞ!」と決めたあなた。

上司の立場に立って、今が繁忙期や忙しい時間帯でないことを確認した上で、退職を切り出しましょう。

これは会社員の気遣いとして当然のことですね。

 

まずおぼえておきたいのは、上司はあなたより業務量も責任範囲も大きいということです。

たとえ、あなたが

あの上司、全然仕事してなくてほんと腹が立っちゃう・・・!

と思っていたとしても、です。

 

あなたが毎日忙しく大変な仕事をしているのとは違う質の、しんどく面倒な仕事をあなたの上司はしているものです。

しんどいのはお互い様。

ですから、たとえ退職すればこれっきり会うことがなくなる関係だとしても、立つ鳥跡を濁さずと言いますか、相手の立場に立って退職を切り出すことは、大人のマナーです。

 

可能であれば、業種や職種特有の繁忙期のできるだけ避けたり、プロジェクトの区切りのよいタイミングを見計らったり、できるだけお互いが嫌な気持ちにならないような気遣いをしましょう。

 

また、一日のどのタイミングでどうやって切り出すか、も重要なポイントです。

いきなり上司を呼びつけて退職を切り出すのではなく、事前に軽く告知した上で上司に考える時間を与えた後に、正式に退職を申し出るのが、社会人としての気遣いです。

 

たとえば、上司のスケジュールで比較的余裕のある日をチェックした上で、その日の午前中に、

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ご相談したいことがありまして、本日何時でもよいので15分ほどお時間いただけないでしょうか?

と、まずメールなりチャットなりをします。

上司にメールやチャットで相談するのはNGという文化がある会社にお勤めの場合は、上司がデスクで落ち着いているタイミングにそっと声をかけましょう。

 

部下からこのような連絡が来ると、たいていの上司はピンと来て、次の打ち手を考えます。

引き止められる可能性はあるのか、とか、以前から辞めたそうだったから引き止めるのは無理として、いつまでいてもらえるのか交渉しなくちゃ、とか、自分の上司に相談しなくちゃ、とかですね。

 

なので、そのメールを送った後は、いったん上司の返答を待ち、相手が冷静になって心の準備をした段階で、丁寧に退職の意思を伝えるというのが、退職の切り出し方としてはベストです。

 

下手に前準備なく退職を伝えると、当然上司も動揺して、その場の話し合いが非生産的なものになってしまうかもしれません。

あなたは十分に考える時間があったのですから、上司にも今後どう進めていくのが会社としてよいのかを冷静に考える時間を与えてあげるという意味でも、まずは事前告知をした上で、正式に退職の意思を伝える、というようにしましょう。

自分の意思を持って、上司に退職を伝えよう

以上、上司に退職を伝えるタイミングの見極め方をご紹介しました。

退職を申し出るタイミング
  1. 「退職に関する規程」を確認する
  2. ボーナスの査定に響かないタイミングをはかる
  3. 繁忙期や忙しい時間帯を避ける

 

上司に面と向かって「退職する」と伝えるのは、誰でも気が重いことです。

でも、気が進まないからと言って先延ばしにすることで、結果的に現職や次の会社に迷惑がかかることもあります。

また変に会社に気兼ねして、自分の希望するタイミングで退職できなかったり、ボーナスを辞退したりするのも、やはり会社員として違うんじゃないかと思います。

 

上司に退職を申し出るタイミングや伝え方は、あなたのこれまでの会社人生の総決算と言っても過言ではありません。

自分の意思を明確に持って、自分の人生設計をマネジメントしていきましょうね。

 

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20年間の会社員人生を卒業後、2つ目の人生を探す40代専業主婦です。 社会派ブロガーちきりんさんの「2つ目の人生を40代からはじめよう」というコンセプトに共感するアラフォー女性に向けて、人生後半戦の楽しみ方を発信します。