こんにちは、40代 元人事のsayocafeです。
退職するなら、なるべく損しないタイミングを狙いたいですよね。
ボーナスの支給日が近づいている時期なら、なおさらです。
今回は
退職するタイミングは何月がベスト?
月末退職と月の途中での退職はどちらが得?
退職を切り出すタイミングはいつがよい?
について、長年の企業人事の経験からご紹介したいと思います。
人事歴10年、これまで何百人もの退職手続きを処理してきた私の結論は、
です。
なぜ12月の退職がよいのか、
そして自分の希望どおりのタイミングで辞めるには、いつ頃から準備すべきなのか、
それぞれ見ていきましょう。

正社員の12月退職にはメリットがたくさん!
私は長年企業人事として、何百人という社員の退職処理をしてきました。
ところで退職者が増える時期には、毎年一定の傾向があります。
それはいつだと思いますか?
はい、それは
3月、6月、7月、そして12月です。
3月の退職は、新年度が始まる4月にキリ良く次の会社に移りたいと考えるため。そして、残りの6月、7月、12月はボーナス支給月とその直後ですね。
いつ会社を退職するかを決めるとき、ボーナスがある正社員なら、退職のタイミングはボーナス(賞与)支給月がベストです。
そして特に12月の冬賞与をもらってから退職するのがよいと、私は考えています。
辞めるのにボーナスをもらうのは申し訳ないし、会社から悪い印象を持たれない?
もしあなたがそうお考えなら、私は声を大にして言いたい。
自分がすべき仕事をしっかりやり、責任を果たしていれば、その評価としてボーナスを受け取り、自分の希望するタイミングで退職することに引け目を感じる必要はまったくありません。
ですから、まずは目の前の仕事に誠実に向き合い、給与とボーナスを受け取るに値する成果をきちんと出せるように努力しましょう。
そうすれば、自分にとってベストなタイミングで退職できるようにスケジューリングすることに気兼ねをする必要はなくなるはずです。
また、12月の退職には賞与をもらえるということ以外のメリットもあります。
- ボーナスをもらってから退職できる
- 年末年始のどさくさにまぎれて退職できる
- 会社も来期の人員計画を立てやすい
- 会社で年末調整申告をしてもらえる
- 住民税の残金の支払い方法を選べる
そう、12月退職はあなたにとっても会社にとってもメリットが多いのです。
それぞれのポイントは、「正社員が退職するなら12月がベストな5つの理由」という記事に書きましたので、よろしければご覧ください。

月末退職と月中の退職、どっちが得かは人による
これ、よく聞きますよね。
「月末退職が損」というこの話、半分当たりで半分はずれです。
これは人によるんです。
月末退職と月中退職のどちらが得かを知るためには、最終給与で何か月分の社会保険料(健康保険、厚生年金保険、介護保険)が引かれて手取り給与がいくらになるか、を計算する必要があります。
ざっくりまとめるとこんなかんじです。
- 退職日翌日に次の会社に就職するなら、月末、月中、どっちでもよい
- 退職したら国民健康保険に入るなら、月末、月中、どっちでもよいが、月末が得になる人もいる
- 退職したら家族の保険扶養に入るなら、月中が得
- ボーナス支給月に退職する場合は、月中が得
詳しくは、「月末退職と月中退職、どっちが得? 損しない退職日の決め方教えます」という記事に書きましたので、参考にしてみてください。

退職を切り出すタイミングはいつがよい?
退職日を決めたら、適切なタイミングで会社に退職の申し入れをしましょう。
適切なタイミングを見極めるポイントは、次の3つです。
- 「退職に関する規程」を確認する
- ボーナスの査定に響かないタイミングをはかる
- 繁忙期や忙しい時間帯を避ける
大人の退職マナーとして必要なのは、スムーズに退職の引き継ぎが進み、自分の計画に沿うようなスケジューリングを組むことです。
そしてそのためには、相手(ここでは主に上司)の立場になって、できる限り業務の生産性や他のメンバーへの影響が出にくいタイミングを選ぶことが大切です。
詳しくは、「退職の申し出のタイミングは?上司に退職を切り出す時期の見極め方」でご説明しています。

12月退職できるようにスケジューリングしよう
以上、退職するなら何月がよいか、月末と月途中ではどちらがよいか、いつ会社に申し出るべきかを、長年の人事業務の経験からご紹介しました。
- 退職するなら、12月にボーナスをもらってからがおすすめ!
- 月末、月途中退職、どっちが得かは人によって違うけど、ボーナスの手取りが増えるのは月途中!
- 12月に退職するなら、ボーナスの査定が終わった11月頭に申し出よう!
- 会社によって退職ルールが違うから、就業規則は要チェック!
金銭的に損をせず、円満退職をするためには、考慮すべきことがたくさんありますが、中でも周到なスケジューリングと、誠実な勤務態度が物を言います。
40代からの退職は、大人としての退職マナーを大事にしたいですね。
sayocafe.
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